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2004年5月 3日 (月)

無軌条電車に乗る

 5月2日の記事に続いて旅の話題からめずらしい乗り物の話を。タイトルの乗り物が何を指すかご存知の方はかなりの乗り物通であるかと・・・。無軌条電車とは一般には「トロリーバス」と呼ばれる乗り物のことですが、まあ早い話、電車と同じように架線から電気を取り入れモーターを動かして走るバスであります。日本では立山黒部アルペンルート上の関電トンネルと立山トンネルのみで運行されていますが、全線がトンネルかつ国立公園内ということで排気ガスの出ないトロリーバスが採用されたということのようです。
 見た目は車体の屋根にカタツムリよろしくトロリーポール(普通の電車についているパンタグラフの代わり)が付いているほかはバスと変わりません。
oogizawa.jpg
 しかし架線の張ってあるところしか走行できないことから法律上鉄道の仲間になってます。車内アナウンスでも「ご乗車ありがとうございます。この”列車”は○分発の扇沢行きです」なんて具合です。見た目がバスなのに列車と言われると不思議な感覚ですね。ただ、加速しているときの音は最近の電車と同じく「ヒュンヒュンヒューン」という音が聞こえてきます。そのほか道路端につけられた信号機も鉄道用のものだったり、乗り場も停留所ではなく「駅」と名乗ってたりして、鉄道の香りも確かにあります。
 トロリーバスが鉄道の仲間というのは運行会社の案内書きや車内アナウンスでも盛んに宣伝されてまして、ゆえに立山トンネルトロリーバスの室堂駅は日本で一番高い場所にある駅(2450m)ということになってます(一般にはJR小海線の野辺山駅)。ただ、鉄道の仲間といってもより正確にいうと軌道法(路面電車を想定した法律)に準拠していますので普通の鉄道と全く同じ扱いというわけでもありません。
 ちなみに関電トロリーバスは今年で40周年だそうです。考えてみれば、自動車メーカーは莫大な資金をつぎ込んで低公害車やら無公害車の開発に余念がないのですが、遥か昔から無公害を達成しているトロリーバスに光があたらないというのも不思議な話ですね。そういう点では平成8年にディーゼルバスをトロリーバスに取り替えた立山トンネルバスの英断には拍手を送りたいと思います。

【追記】
「水曜どうでしょう」という地域限定番組で、番組出演者の大泉洋さんがこの無軌条電車のことを「危険な乗り物」と表現したようでありますが、決して身の危険を感じるような乗り物ではありません(笑)。
昔話として「雨の日に乗り降りするときビリっとした」というような体験談があるらしいですが真偽のほどは不明です。
 関連blog:「休みの日もどうでしょう」~賽は投げられた

【さらに追記】
関西電力は「軌道法」ではなく一般鉄道に適用される「鉄道事業法」で無軌条電車を営業しているようです。
無軌条電車は鉄道事業法の関係法令でも鉄道の分類のひとつとして規定されており、必ずしも「軌道法に準拠」ではないことがわかりました。言われてみれば、アルペンルートにある無軌条電車線は一般車が入れない「専用道」ですから、道路上に軌道を設ける前提の「軌道法」に拠ることはないわけですね。都会で路面電車のように道路上を運行するときは「軌道法」に準拠する、ということのようです。

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「危険」なトロリーバス2本目で扇沢へ。バスの上に架線があるのは、やはり違和感あり [続きを読む]

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