順番が前後しましたが、8日は東京・東新宿のPetitMOAで藤田朋子さんと小林綾子さんの朗読・音楽ユニット toa-toa (とあとあ)の第5回公演を観てきました。このシリーズ、いまのところ全回制覇できております(^^) 昼夜2公演でしたが夜の部へ。雪の予報もありましたが雨で済みました。客席はPetitMOAの限界まで並べた席がほぼ埋まる盛況。昼の部は完売だったようです。
今回も2幕構成。1幕は短編の朗読劇として「覚えてない」。コットンのコントを朗読劇に仕立てたコメディで大いに笑いました。音楽は藤田さんのボーカル、小林さんのクロマチックハーモニカ、桑山哲也さんのアコーディオンでジャズの「L-O-V-E」。このシリーズでジャズは初めてですが、藤田さんは南青山MANDALAでのライブでジャズアレンジの曲も歌っているのでバッチリです。桑山さんのソロ演奏は、バンドネオンの「リベルタンゴ」をイメージしてアコーディオンのために書かれた曲(だったかな?)。例によってトークで笑いを取りに行ってましたが演奏は素晴らしいです。アコーディオンの解説もありましたが音色の切り替えスイッチがあることは初めて知りました。
2幕は宮川一朗太さんをゲストに迎えての長編の朗読劇「びっくり箱」。前回に引き続き向田邦子作品ですがコメディタッチでところどころで笑いが。娘の結婚に厳しかった母が実は・・・みたいな、実生活でもありそうな話。悪い方向に行きそうな展開になりつつ最後はお互いにハッピーエンド。途中に出てくるびっくり箱が最後のオチに効いてくる、面白い話でした。母、娘、娘の恋人、母の恋人の4人が主な登場人物ですが、ここで宮川さんが大活躍、娘の恋人と母の恋人の2役なのに双方の会話シーンがあり、声色と顔の向きで演じ分けてまるで落語みたいでした。情景が見えてくるような朗読劇に大拍手。桑山さんの劇伴も良かったです。
朗読劇のあとはtoa-toaと宮川さんの3人でおしゃべりタイムというか「感想戦」。宮川さんが出演することになったいきさつとか楽しかったですが、ここで宮川さんが裏話を投入。もともとの脚本では藤田さんが母、小林さんが娘だったのにゲネも終わった公演前日になって藤田さんと小林さんの役を入れ替えることになったと連絡が入って大慌てだったそう。藤田さんと小林さんのふたりで試しに役を入れ替えて読んでみたらいい感じだったから、ということらしいのですが、ゲネがゲネになってない(笑) ちなみに個人的に感じていることですが、しっかり者の風情がある小林さんには年上役、ちょっとお転婆な風味がある藤田さんには年下役が似合うと前々から思っていました。なので今回の入れ替え判断は良かったと思います!
毎回同じような感想になりますが、大物役者のパフォーマンスをこんな小さなハコで、生声で、間近で観られるというのは実にすばらしく楽しいです。おすすめです。
最後に恒例の撮影OKタイムから。撮影スタッフが居ないのでネットに上がった客席からの写真をあとで拾うのだそうです(^^)
こちらは1幕の冒頭。春っぽいですね。
こちらは2幕朗読劇のあとの感想戦。右に桑山さんもいらっしゃるのですが私の位置からは見切れていて写ってません(^^;
次回はいつになるのかな。あればまた伺いたいです。
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