2025年6月 9日 (月)

亜美さんに続き八神純子さんも絶賛

 3月に音楽マーケッターの臼井孝さん(T2U音楽研究所 )がデイリー新潮に持っている連載「記録と記憶で読み解く 未来へつなぐ平成・昭和ポップス」から尾崎亜美さんへのインタビュー記事を紹介したところですが、きのう6月8日に八神純子さんへのインタビュー記事全3本が一挙公開されました。

第1弾 八神純子「楽曲がチリやメキシコで大人気」「昭和で伸び悩んだ作品が令和で圧倒的1位に」…“謎現象”のワケを本人と本気で考察!

第2弾 八神純子のヒット作「みずいろの雨」は「岩崎宏美さんの歌声を想像して作った」、中島みゆきを“ライバル視”していた過去も明かす

第3弾 八神純子、「どこでブレスをするのかわからない」自作曲を歌い上げた80年代アイドルに驚き! “まさかの国”進出への想いも語る

 各3ページのボリュームで今回も読みごたえがあります。Spotifyの再生回数を切り口にしているので発売当時のチャートとのギャップも興味深いですが、いまSpotifyで人気の曲について八神さん本人の思いが強いこともわかりますし、音楽業界の収益構造が垣間見える楽曲リリース方針などなるほどと思うことも。80年代当時の思い出だけでなく近年の活動についてもしっかりフォローしていて、ライブに行ってみたいと思わせる内容です。尾崎亜美さんのライブサポートの常連であるギターの是永功一さんが八神さんのツアーに参加していることも是永さんのエックスで承知はしていたのですけどね(^^; 

 で、奈保子ファンとしては第3弾の記事に注目。亜美さんが例によって河合奈保子さんをベタ褒めしていることを紹介しましたが、今回は八神さんが奈保子さんの歌の上手さを絶賛してます。自らの提供作をちゃんと覚えているというのも嬉しいですね。

 八神さんは歌唱がパワフルなことは承知していますが、お話しのほうもだいぶいけるみたいで、会話が弾んでいるのが見えるようなインタビュー記事でした。割と踏み込んだ発言とかちょっとピリリとした発言もあって、臼井さんのまとめ方もあるのだと思いますが面白いです。ぜひどうぞ。

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2025年6月 1日 (日)

デビュー満45周年!

 きょう6月1日で河合奈保子さんはデビュー満45周年となりました。おめでとうございます。休業期間のほうがはるかに長くなっていたり、この1年間で何の動静も聞こえてこなかったとしても、それでもデビュー記念日はおめでたい、お祝いしたいです。今年は前の記事に綴った通り、FMおだわら「まいのアイドルメモリーズ」で5月29日に特集を組んでいただいたのでフライングで個人的に盛り上がりました。45周年にあたり思うことはリクエストメッセージに込めました。お聴きになった方はご存じのとおり私のリクエストは「FOR THE FRIENDS」。

あなたが私を望むなら会いにゆく
遠くてもすべてを捨てて

いつかこの歌詞のように私たちの前に現れてくれたらこんなに嬉しいことはありません。

 コロムビアのほうの動きも今のところ聞こえてきませんが、これまでも何か動きがあるとすれば8月頃をターゲットにすることが多かったので、節目の周年ですし期待したいですね。そうそう、先日、東京・東新宿のライブハウスPetitMOAにとあるライブを観に伺ったときに、共同オーナーのソワレさんとお会いできまして(この日は出演者ではなく、ふらりといらっしゃいました)その際に「7月24日は空けておいてね」と声を掛けられました。何か企んでいるようです(笑)。今後の情報にご注意いただければと思います。

 私が楽しい音楽生活を送れるようになったのは奈保子さんのおかげです。改めて奈保子さん、デビューしてくれてありがとうございます。

 * * *

 恒例の特設メッセージボードを本館トップに置いています。節目の年なのに変わり映えのしない企画で恐縮ですがよろしければお使いください。6月いっぱい設置予定です。

 

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2025年5月30日 (金)

まいのアイドルメモリーズ「デビュー45周年!河合奈保子特集」を聴く

 かねて告知しておりましたFMおだわら「まいのアイドルメモリーズ」での「デビュー45周年!河合奈保子特集」は予定どおり5月29日に放送されました。再放送もありますが、すでに番組公式エックス(@idolmemories879)で番組の実況ポストがされていますので、まずは放送曲目から。

BGM-1:大きな森の小さなお家
M1:ヤング・ボーイ
M2:Twilight Dream
M3:セレネッラ
BGM-2:素直に生きる(上石菜月)→番組準レギュラー持ち歌
M4:ラブレター
BGM-3:Invitation
M5:けんかをやめて
M6:街角
BGM-4:エスカレーション
M7:WISDOM RIDE -銀色の髪の少年-
BGM-5:ハーフムーン・セレナーデ
M8:デビュー-Fly Me To Love-
BGM-6:美・来
M9:君は綺麗なままで(NAO&NOBU)
M10:Golden sunshine day
M11:FOR THE FRIENDS
BGM-7:おとこのこ(宍戸留美)→先週のイントロ当てクイズの正解発表
BGM-8:永遠のトリル(昭和とらいあんぐる)→パーソナリティ持ち歌
M12:終夜の蛍

 BGMまで含めると結構なボリューム。そして、吠え系は少な目だったもの初期の曲から後期の曲まで、シングルだけでなくB面やアルバム曲、自作曲、デュエット曲とバラエティに富んだ構成になりました。すべてリクエスト曲からの選曲ですがパーソナリティのいまのまいさんは放送終了後の番組ファンクラブ向け配信で、発表時期をまんべんなくということとB面・アルバム曲をできるだけ入れるよう意識したと話していましたので、ありがたいことだと思います。初めて聴く方にもそこそこ優しく、コアなファンにも刺さるのでは。他では聴けない番組に仕上がったと思います♪デビュー記念日の6月1日を前に、前祝い的に楽しめました。また、この番組は通常、常連リスナーによるリクエストが多いのですが、今回は一見さん、つまり奈保子ファンのリクエストも多く、総数も多かったそうです。全部かけられなくてごめんなさいという感じでした。

 聞き逃した方は6月2日 22:00-23:00 に再放送があります。曲目は上記のとおり公開済ですがリクエスト主の熱いメッセージも聴きどころかと思いますので、ぜひどうぞ。FMおだわらの公式サイトで聴取可能です。また、アーティスト特集でなくてもテーマ特集の回はテーマに沿う奈保子さんの曲をリクエストできるので、今後も継続して聴取いただけると番組ファンとしては嬉しいです。ちなみに6月19日放送は「雨うた」。6月5日までリクエスト受付中です。リクエスト方法は過去記事を参照ください。

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2025年5月28日 (水)

今さらLFJ2025を振り返る(3)

 「Memoires・音楽の時空旅行」をテーマに開催されたクラシック音楽フェス「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025」を今さら振り返るシリーズ3回目です。公演番号は公式サイトと照合ください。

3日目(5月5日)

◆地上広場キオスクステージ(19:15~)
 出演:アンサンブル・コノハ

 こちらは誰でも自由に聴ける無料公演です。屋外ですが気候が良い時期なのでそれもまた心地よかったりします。予備知識なしで聴きましたが、まずはいきなりピアノ演奏のみで「ジュ・トゥ・ブ」「愛の賛歌」とシャンソン2連発!そのあとも声楽(こちらがメイン)が入って「オー・シャンゼリゼ」「私の好きなもの」とシャンソン寄りな曲が。ここでシャンソンが聴けるとは思いませんでした。昨年も綴りましたが、LFJはフランス発のフェスなのにシャンソンは本公演で取り上げないんですよね。。。今年のようにジャズは割と取り上げるんですが。他にはスメタナの交響詩「我が祖国」からモルダウなどポピュラーなクラシックなどを声楽で。心地よい声に癒されました。

◆公演315 アメリカ仕込みのアーティストたちが奏でる、ニューヨークの「生」

 21:00開演のファイナルコンサートです。クラシックフェスでありながらここにジャズ寄りの曲をプログラムしたところがLFJらしいところ。オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団。そこに曲ごとに多彩な顔触れが加わっての演奏でした。1曲目のガーシュウィン「ピアノ協奏曲へ調」は山中千尋さん(ピアノ)、大井澄東さん(ベース)、山本裕之さん(ベース)が共演。通常は楽章の終わりでは拍手しないクラシックですが1楽章の終わりで拍手が沸き起こるくらい熱演で盛り上がりました。2曲目のワクスマン「アルテミスの夢」はプログラム解説書によると管弦楽版は日本初演とのこと。各楽章の演奏に入る前に前説的な朗読があったり、共演のエリプソス四重奏団(サックス)が宇宙服のようないでたちで入場してきたり(演奏に入る前に取りました)仕掛けが多く、コンテンポラリーの曲なので独特の世界観が楽しめました。で、ここまでで演奏予定時間の80分を使い切り、3曲目は延長戦に(^^; ラストはおなじみガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」。ここで共演したのはフランスのジャズトリオであるポールレイ・トリオ。通常はピアノが途中のカデンツァを弾くところ、ベースとドラムもカデンツァに参加し、そこだけ聴くと完全にジャズでした。そして驚くことに途中、今度はオーケストラのほうがカデンツァ的にジャズ寄りの演奏をするところがあり、なかなかに斬新な「ラプソディ・イン・ブルー」でした。熱演で演奏が終わったのはなんと22:55頃。カーテンコールもそこそこに客電が点いて退場モードになり余韻が無かったのが少々残念でした。ここまで予定時間より遅くなれば帰宅の足が気になるので致し方ないですが、もう少し早く終わっていればカーテンコールが盛り上がり音楽監督のルネ・マルタン氏も登場したのではないかと思います。とはいえLFJが始まった頃の売りは「朝から終電まで」だったので、久しぶりのその感覚が味わえたという点で個人的には悪い気はしなかったです。新型コロナ禍での中断から再開を経て早じまいになっていたので。。。

○おわりに
 今年は夜間の有料公演を中心に聴きましたが、昼間も周辺エリアの無料公演などをいくつか聴き、年に1度のクラシックのシャワーを楽しむことが出来ました。もう少しかつてのような「お祭り感」があるといいなと思うのですが、まずはクラシックが気軽に聴ける場が続くことがなにより。来年も開催されることを楽しみにしています。

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2025年5月22日 (木)

今さらLFJ2025を振り返る(2)

 「Memoires・音楽の時空旅行」をテーマに開催されたクラシック音楽フェス「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025」を今さら振り返るシリーズ2回目です。公演番号は公式サイトと照合ください。

2日目(5月4日)

◆公演214 ウィーンを席巻した作曲家が聴かせる豪壮なる破天荒

 なんともスゴそうなタイトルにひかれて前日に切符を取りました。ウィーンを席巻した 作曲家とはベートーヴェンで、ピアノ協奏曲5番「皇帝」と合唱幻想曲というプログラム。会場配布のプログラムの解説によると当時としては革新的で独創的な手法が盛り込まれているということで、どこが革新的だったかという解説を開演前に読んで聴いてみると確かに!と思えました。こういうのは解説がないとわからないのでありがたいですね。合唱幻想曲は交響曲第9番の前身とされる曲だそうで、こちらもなるほどという感じでした。演奏はどちらも大迫力で、終演後のカーテンコールは3回の盛り上がりでした。

◆公演237 「四季」世界一周

 四季の移ろいとともに世界一周してしまおうという趣向のプログラムです。今年唯一、先行抽選で切符を取った公演でした。というのも会場が153席の小さなホールD7なので、早々に売り切れてしまいそうで。。。ヴェネツィアの春・パリの夏・ブダペストの秋・ニューヨークの冬というテーマで選曲され、もちろんヴィヴァルディの四季もベネツィアの春として入ってます。ハンソン四重奏団にソリスト2人を加えた小編成の室内楽は小さなホールD7に合いますね。至近距離から弦の音を全身に浴びて堪能しました。王道な弦楽から、ニューヨークの冬で披露されたジャジーな曲まで軽やかに華やかに弾きこなしていて惹きこまれました。終演後は拍手が鳴りやまずアンコールも!盛り上がりました。

残るは3日目。3回目に続きます。

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