2025年7月 8日 (火)

6月に観たライブをまとめて振り返る

 きのう7月7日は盧溝橋事件から88年の日でした。この事件をきっかけに日中が全面戦争へ突入し、泥沼化する中で対米英戦にも突入し45年の敗戦に至るという流れを考えれば、戦後80年を考えるうえで重要な日だと思いますが報道量は多くないですね。。。

 そんなわけでもう7月も中旬が近づくというタイミングですが、6月にライブを3本見ていたのに諸事情で書きそびれていたのでここでまとめて振り返りたいと思います。

【6月1日】
TEXLYNX Live Vol.3
〜ザギンで「ギター落語!?」に酔いしれる〜

 TEXLYNXのライブは2月に観ていますが、河合奈保子さんのデビュー45周年の記念日当日に東京のケネディハウス銀座での3回目のライブがあり観てきました。不思議なサブタイトルがついてますがゲストの吉川忠英さんがライブで落語もやる方だそうで、2部で登場したときにちょろっと披露♪落語というよりはマクラ(小話)でしたが面白かったです。本職のギターも素敵でした。TEXLYNXはオリジナル曲は増えてないのですが(^^; カバーでチャレンジングな演奏を披露。オリジナルのアメリカーナ音楽も相変わらずゴキゲンで、楽しいライブでした。次回の予定が未定ですが、年内にもう1回やりたいような感じですので楽しみにしたいと思います。

【6月15日】
いまのまいバースデーライブ2025

 贔屓にしているまいさんの毎年恒例のバースデーライブですが、今年はリアルバースデーである6月3日から2週間近く離れた開催でした。今年はゲストに水野あおいさんが登場し、そちらのファンも集まって会場の東京・四谷Doppoは超満員。ゲストコーナーに水野さんが登場するとファンが盛んにコールを送っていました。まいさん主催(主役)のライブを観に来ているはずなのになぜかアウェー感があるという不思議な空間でしたネ。まいさんはいつもどおり、歌いたい歌を歌い倒していました(笑)。個人的には2部終盤の盛り上がりどころで奈保子さんの「涙のハリウッド」を歌ってくれたのが嬉しかったです。

【6月29日】
SKYE LIVE

 SKYEのライブは久しぶりです。会場は東京・目黒のBLUES ALLEY JAPAN。昼夜2回公演の夜を観ました。鈴木茂さん、小原礼さん、林立夫さん、松任谷正隆さんの同い年バンドですが、鈴木さんはソロ活動中でお休みとのことで、代わりにサポートで入ったのが(いわゆるトラ)TEXLYNXにも参加している徳武孝音さん。MCで「平均年齢が下がりました」と言ってました(笑)。ライブは2枚目のアルバム「Collage」収録曲を中心に。これまで大きなハコのライブでは女性のホーン隊がサポートに入ってましたが今回は純粋にSKYEだけ(一人トラですが・微笑)で「どこまで出来るか試した」みたいなトークがありましたが、ホーンなしでも素敵なライブでしたし、アンコールでは後方を中心にスタンディングもあって盛り上がりました。曲間のトークや曲の解説も面白かったです。

 

 ということでいろいろライブが観られるのはありがたいことです。これも平和なればこそ、ですね。

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2025年6月23日 (月)

沖縄慰霊の日

 6月23日は、先の大戦で沖縄での組織的な戦闘が終了したとされる日から80年でした。沖縄戦や、その実相を伝えようとする取り組みに対して事実に即さない思い込みによる自説を公然と振りまき反省の色もない国政与党国会議員まで登場するようになった今、どのように実相を伝えていくかということはますます重要になっていると思います。本来ならメディアが奮起して欲しいところですが関東の放送メディアでは放送協会が沖縄全戦没者追悼式の中継をしたぐらいでこれといった特番もない状況。折しも22日投開票の東京都議会選挙では国粋主義的・復古的な主張を掲げる右派が伸長する結果となり、海外に目を転じれば先制攻撃を平気で仕掛ける国々が。。。改めて平和を考える日にしたいです。好きな音楽や芝居を自由に楽しめる世の中が続くために。

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2025年6月16日 (月)

扉座公演「北斎ばあさん」を観る

 14日の夜は劇団扉座の新作公演「北斎ばあさん ー珍道中・神奈川沖浪裏-」を東京の劇場「座・高円寺」で観てきました。事前の告知で、葛飾北斎の娘である老姉妹を主人公に、北斎亡きあとの物語を描くということはわかっていましたがどんな内容になるのか想像がつかず、サブタイトルの「珍道中」で爆笑ものなのかなあと思っていたのですが、コミカルでありながら後半に進むほどに人情ものの要素が強くなり、笑いと涙の入り混じる芝居でした。北斎は登場しないのに、北斎とはどういう人だったのかを娘などを通じて語らせて、その人となりが見えてきます。そして当代一の絵師・北斎の近親者であるが故の苦悩なども。。。北斎の娘が葛飾応為という絵師だったというのは公演情報で初めて知りました。残っている作品が少ないそうで。。。

 老姉妹は扉座のベテラン、中原三千代さんと伴美奈子さんが演じてます。上手いのはもちろんのこと、かっこいいんですよね。特にお栄(=応為)の伴さんは、再演版「二代目はクリスチャン」を彷彿とさせるようなキャラクター設定で男前な感じ。ドキュメンタリーではなく芝居ですのでどこまでが史実かどうかはさておき(それは放送協会の大河ドラマも一緒)とても面白かったです。女性であることのハンディキャップも描かれますが、このあたり今に通じるものもありますね。そして芝居の後半、人は何歳からでもやり直せるというメッセージは心に響きました。これは中高年に対するエールなのかもしれないなあと思いながら観ていましたが、もちろん若い方が観ても面白いし感じるところがあるかと思います。余韻の残る芝居といいますか。多くの方に観ていただければと思います。公演は6月22日まで。公演情報は公式サイトからどうぞ。

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2025年6月14日 (土)

プティモア開店6周年

 シャンソン歌手ソワレさんとKayaさんが共同オーナーのライブハウスである東京・東新宿のPetitMOAが6月12日で開店6周年を迎えました。おめでとうございます。お店では10日から15日まで記念企画が連日行われていますが、その中から記念日当日の「ソワレ&Kaya 6th Anniversary PARTY LIVE」を観てきました。タイトルから「ふたりのビックショー」みたいなツーマンライブだと思っていたのですが、始まってみたらPetitMOAファミリーというかソワレファミリーが大勢飛び入り的に参加!19時に始まったライブは途中休憩を挟みつつ3ステージで23時まで続き、とても賑やかで楽しい時間になりました。いちばんびっくりしたのは客席に藤田朋子さん・桑山哲也さんご夫妻がいらして、ソワレさんと友達なので観に来たのかなと思ったらステージへ。ソワレさんがバースデー当日ということで藤田さんのライブ「chanter! et chanter!」でおなじみの「君の誕生日に」をアコーディオンに乗せて披露。ここでこの曲が聴けるとは思いませんでした。藤田さんは、デビューして割と早くからメジャーになってしまったけれど本当はアングラな感じが好きなのでPetitMOAが無くなったら困る、と力説していて、小林綾子さんとのユニットtoa-toaの朗読劇をここで続けていることに納得したのでした。その後も桑山さんはステージに残って演奏に加わったりして大活躍。PetitMOAに出入りする若手の歌い手にとってシャンソンでのアコーディオン演奏の第一人者である桑山さんの演奏で歌えるというのは良い経験になったのではと思います。というわけでソワレさんバースデーおめでとうございました。今年は9月13日に東京文化会館で30周年ライブを敢行するとのことで、こちらも楽しみです。

 そうそう、その前に。本館トップにも情報を出しましたが、7月24日にPetitMOAで「河合奈保子ナイト2025」の開催が決定しています。歌うのはもちろんソワレさん。詳細と予約は公式サイトからどうぞ。

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2025年6月 9日 (月)

亜美さんに続き八神純子さんも絶賛

 3月に音楽マーケッターの臼井孝さん(T2U音楽研究所 )がデイリー新潮に持っている連載「記録と記憶で読み解く 未来へつなぐ平成・昭和ポップス」から尾崎亜美さんへのインタビュー記事を紹介したところですが、きのう6月8日に八神純子さんへのインタビュー記事全3本が一挙公開されました。

第1弾 八神純子「楽曲がチリやメキシコで大人気」「昭和で伸び悩んだ作品が令和で圧倒的1位に」…“謎現象”のワケを本人と本気で考察!

第2弾 八神純子のヒット作「みずいろの雨」は「岩崎宏美さんの歌声を想像して作った」、中島みゆきを“ライバル視”していた過去も明かす

第3弾 八神純子、「どこでブレスをするのかわからない」自作曲を歌い上げた80年代アイドルに驚き! “まさかの国”進出への想いも語る

 各3ページのボリュームで今回も読みごたえがあります。Spotifyの再生回数を切り口にしているので発売当時のチャートとのギャップも興味深いですが、いまSpotifyで人気の曲について八神さん本人の思いが強いこともわかりますし、音楽業界の収益構造が垣間見える楽曲リリース方針などなるほどと思うことも。80年代当時の思い出だけでなく近年の活動についてもしっかりフォローしていて、ライブに行ってみたいと思わせる内容です。尾崎亜美さんのライブサポートの常連であるギターの是永功一さんが八神さんのツアーに参加していることも是永さんのエックスで承知はしていたのですけどね(^^; 

 で、奈保子ファンとしては第3弾の記事に注目。亜美さんが例によって河合奈保子さんをベタ褒めしていることを紹介しましたが、今回は八神さんが奈保子さんの歌の上手さを絶賛してます。自らの提供作をちゃんと覚えているというのも嬉しいですね。

 八神さんは歌唱がパワフルなことは承知していますが、お話しのほうもだいぶいけるみたいで、会話が弾んでいるのが見えるようなインタビュー記事でした。割と踏み込んだ発言とかちょっとピリリとした発言もあって、臼井さんのまとめ方もあるのだと思いますが面白いです。ぜひどうぞ。

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